起業すると言って実際にする人は何が違う?

この前、起業したいと考えている方から、「実際に起業する人としない人の違いってなんですか?」と質問を受けました。

その時は「起業する人は具体的な〆切を考えているのでは? 例えば2017年の6月とか?」と答えましたが、その後も考えてみました。そこで私なりに考えがまとまったので、書いてみます。

今は起業することのハードルが以前より低くなってますし、「起業したい」と言う方は多くなっています。私の職業柄もあるでしょうが、沢山出会います。

そして、そんな中ですぐに起業していく人は、”起業することが前提”になっている気がします。その方にとっては、起業しないというチョイスがなくて、「起業するためにどうしたらいいのか?」を考えて、実行しているようです。

「やる人はやるし、やらない人はやらない」

まさしく、そうなんですね~。

そういった方が具体的にどういった考え方をしているのかについてです。

①自分が提供しようとしているものについて想いが強い

「こんな商品があったらいい」、「自分は絶対にこういったサービスが欲しい」という想いが強く、それらによって世の中に何らかの貢献が出来ると思い込んでいることです。他の人からどう言われても、自分が信じているので、基本は平気なんですね。

②リスクを見える化している

起業した場合のリスクを具体的に考えてます。起業することは、例えば、安定してお給料がもらえている職をやめることになるので、もしうまくいかなかった場合にどうやって生計を立てられるんだろう?というリスクを抱えています。これ、具体的に考えないと「どうしよう?」の不安ばかりが大きくなってしまいます。貯金がいくらあって、当初は他の仕事をアルバイト的にスポットで引き受けられそうだから、事業が軌道にのらなくても1~2年は平気である、等と大体の目算をしていると思います。この場合、リスクは1~2年後の収入減ですね。これについても、「いざとなったら、仕事を受託すれば何とかなる」、「知り合いの会社を手伝うことも出来そう」といった自分なりの絶対確実ではないかもしれませんが、セーフティネットを考えてます。

③期限を決めている

冒頭に書いたように、期限を決めているようです。「今年中」とか「来年の9月」とか。よく「2、3年後」や「数年後」と仰る方がいるのですが、具体的に決めないと、1年後にも「2、3年後」は「2,3年後」のままの場合が多いです。仮にでも良いので、具体的な年と月の〆切を決めると、その時にスタートするために何をしたらいいか明確になってきます。アクションプランが立てやすくなります。そして、この仮の〆切を設定しておくと、段々と「起業することが前提」に近くなってくるんじゃないかと思います。

起業したいと思われているけれど、中々一歩を踏み出せない方、まずは②、③をやってみてくださいね。①についてはビジネスのコンセプトとなるので、しっかりと自分と向きあって考える必要がありますが、②、③については割に簡単にできるので、やってみる価値はあると思います。


エグゼクティブ・コーチ 和気香子

経営者向けコーチング。 自分らしいキャリアを歩みたい人のためのオンラインサロン。