つぶやき書評「奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ」
社員のコントロールをやめ、「仕事=心から楽しく、幸せと自由なもの」のイメージになるように経営しているブラジルのコングロマリット。その経営者は父親から倒産寸前の会社を引き継いだリカルド・セムラー。彼の著書である。
懐疑的な周囲の視線をしりめに、6年間で3,500万ドルから2.1億ドルまで売上げを増やしたセムコ社は、最近はやりのティール組織的とも言えるのかもしれない。それよりも、「どこか同じ志しを持つ人の集まるコミュニティ」のようにも感じる。だからこそ、プロジェクトに興味を持たない人を解雇することもあれば、自主的に辞めてもらったり、できるなら、その人が興味を持てる別のプロジェクトに異動できるようにしている。
ティール組織の本よりも、ずっと読みやすい(笑)。
たぶんね、やさしさ、おおらかさ、自由さと裏腹に自律・自立・自主性という厳しさもあるんだと思う。だからこそ、興味持てる仕事をしてもらうんだろうなあ。ただ自由にしているだけじゃダメだと思うな。
なかでも気に入った部分を引用します。
”わたしがかつて受講した物理学の講座で、最後に教授がつぎのような質問をしました。
「君達は、一体どこまて深く森の中を進むことができると思うかね?」
正解は「森の中間地点」てした。森を越えてしまったら森から離れてしまうからです。
わたしは、自社の成長を考えるとき、このことを常に思い出します。わが社は、はたして成長しているのか? それとももしかして森から離れようとしてはいないだろうか?"
"われわれは、年に一度社員に、会社と経営陣、そして会社の将来について、無記名で意見を出してもらう形で、彼らの会社に対する信頼度を測っています。
月曜の朝に会社に行きたいという気分になるかどうか、上司を信頼できるか、また、会社側が内部、外部に向けて発表していることを信頼しているかといったアンケートを実施しています"
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