自己肯定感を上げて成果の出る組織に

自責と他責

自責と他責は対立概念で考えられている。

 「あの人は自責の念が強いから、失敗すると落ち込みが激しいのよね」

 「あの人はうまくいかないと何でも人のせいにする他責の人ね」

 等と言う。

 確かに対立概念なんだけど、最近はこう考えるようになった。

 責めない人は自分も他人も責めない。 

自責の念が強い人は、他人を責める傾向も強い。 

「責める」というマグニチュードが大きい人と小さい人がいるのではないかと考えるようになった。 良い悪いではなく、楽しそうなのは、責めるマグニチュードが小さい人である


自己肯定感

「責める」マグニチュードが大きい人。最近、ビジネスシーンでも多用される、「自己肯定感が低い人」のことだろうと思う。少なくはない。彼ら・彼女らの自己肯定感が上がったら、彼ら自身も生きやすいだろうし、組織としても風土が明るくなり、パフォーマンスも上がるだろう。


じゃあ、どうしたら良いか?

自分で自己肯定感を上げようとしても上がらないもの。知識のある人は「自己肯定感が高い方が良い」と知っているけれど、知ってると出来るは違う。

①基本は今まで生きてきた中で勇気づけを充分に受けてこなかったので、周りが勇気づけをする

例えば、従業員が何かの話をしてくれたら、意見を言ってくれたら、その内容がどうあれ、話してくれること自体を勇気づけるんてすね。 パソコンやノートに向かいながら聞くのではなく、ちゃんと顔を見て、リアクションして、「私はここに居て、あなたの話を真剣に聞いてるし、聞きたいと思ってるんです」と示すことです。その上で、内容について議論すべきことがあれば意見を戦わせればいいけれど、まずは話してくれていること自体を「あなたは勇気を持って話してくれた」と受け止めること。

②本人が他人を勇気づけることを積極的に行う

Uniposも良い仕組みだなあと思いますが、お互いに勇気づけあうことを仕組みに取り入れる。「日に何回かは誰かを勇気づけよう」といった運動など。実は自分を責めがちな人は、他人も責めがち。「自分が出来てなくて迷惑かけて…」と言いながら、他人にも厳しいことは多い。同じ厳しさで持って自分も他人も見ている。他人を勇気づけすることで自分を勇気づけすることにつながったりする。また、他人が喜べば貢献感を少しは味わえ、自己肯定感の上昇につながったりする。


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エグゼクティブ・コーチ 和気香子

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