夢は目的地ではなく羅針盤

私のミッションは「夢を持つのは当たり前、叶えるのはもっと当たり前」なので、当然のように”夢”を重視してます。

その一方で、「『夢はきっと叶う!』と周りから刷り込まれ、自分でも思い込んで、諦めずにいた挙句、人生を台無しにしてしまうのはいかがなものか?」という声があるのも分かります。実際に、昔見た夢を追い続けて、「叶えなくてはならない」と歯を食いしばっている方にも会ったことがあります。歯を食いしばっているので「それって、実現したらいいのですか?」と質問すると、「いや、一旦決めたものだから、実現しないと。実現したいというより、しなくちゃならない、という感じです」と答えが返ってくるので、「今の状況や気持ちに即したものに夢を更新しませんか?」とお伝えしたりします。

夢は目的地ではなく羅針盤


なんだと思います。

「あっちの方向に行ったら良いことがありそう」と思わせてくれて、そっちに向けて一歩踏み出す、行動を起こす気持ちにさせてくれるものです。絶対に辿りつかなくてはならない場所ではなくて、方向感を示して、背中を押してくれるもの。実際に行動を起こしてみて、「この方向は違うぞ」と思ったら修正ありありですし。でも、どこかへ、しかも、絶対に行きたくない場所ではなくて、何だか好ましい場所に連れて行ってくれるものなんです。

コロンブスが、インドという”夢”を目指してアメリカ大陸を発見したこと、「インドに行かなかったから、ダメダメじゃん!」とは思わないですよね?

企業でも同じだと思います。今は、「”AI”という方向に行ったら良さそうなことがある」と考えて、研究したり新規事業開発をしているところ、多いと思います。ちょっと前ならば、ビッグデータやクラウド。そっちの方を目指して、何か収穫があった企業もあるでしょうし、方向修正をして、新たなものを目指しているところもあると思います。それの繰り返しですね、きっと。


「夢を持つのは当たり前、叶えるのはもっと当たり前」というミッションと夢は目的地ではなく羅針盤ってのは、少し文章的にはおかしいですね、と今気づきましたが、ミッションの中の”叶える”夢は、羅針盤にしたがってどっかを目指して行動して叶った”好ましい何か”のことだと思って下さい。


エグゼクティブ・コーチ 和気香子

経営者向けコーチング。 自分らしいキャリアを歩みたい人のためのオンラインサロン。