コーチは教えない
改めて「コーチングとは何か?」について書いてみようと思います。ここで書くコーチやコーチングは、私が考えるコーチでありコーチングです。
コーチは教えない
一言でまとめると「夢や想いをカタチにして実現するための伴走者」でしょうか。そして、コーチはピッチング・コーチとは異なり、指導や教えることはしません。相手の”気づいてない考え、想い、アイディア、能力を引き出す”お手伝いをします。散歩してたり、お風呂に入っている時など、考えていたわけじゃないのにふとアイディアが閃くことありませんか? そんな状態を意図的に作りだそうというものです。どうやってやるかと言えば、主にコーチが質問をして、クライアントが答えるという対話を通じてです。場合によっては、身体を動かしたり、絵を描いてもらったりするようなこともあります。
色んな分野のコーチがいる
色んな専門分野を持っているコーチが居ます。五郎丸で有名になったラグビー日本代表のメンタルコーチ等のアスリートを専門にしているコーチが沢山います。今度のリオ・オリンピックの選手でもメンタルコーチを付けている人は少なからずいますし、プロ野球はどの球団もメンタルコーチがついているそうです。その他、子ども、受験生、ダイエット、婚活、女性起業家等、コーチが扱う分野は多岐にわたります。
どんなことができるのか?
大きく分ければ以下の4つのケースになるかと思います。私が専門にしている経営やキャリア・ディベロップメント関連の具体例も挙げてみました。
①やりたいことが明確でやり方も分かっている場合には加速する
業績成長のスピードを上げる、自身の成長スピードを上げる等。
②やりたいことが明確だけれどやり方が分からない場合にはやり方を見つける
起業するって決めたけれど何から手をつけたら良いか分からない、新しいプロジェクトを始めるにつき、アクションプランを考えたい等。
③やりたいことがそもそもよく分からない場合にはそれを見つける
ライフワークを見つけたい、次のキャリアについて考えたい、人生のセカンドステージについて考えたい等。
④やりたいことに向かっている中で課題があれば解決のためのヒントを見つける
これは本当に色々です。社員のモチベーションを高めたい、ミッションやビジョンを明確にしたい、採用を進めたい、コミュニケーション力を高めたい、リーダーシップを高めたい、自分のモチベーションを維持したい等々
その他、「こんなテーマで大丈夫なのだろうか?」と思ったら、コーチングを受けたいと思うコーチに聞いてみてくださいね。
メンターとの違い
私は今、中小企業整備基盤機構のアクセラレーター・プログラムBusiNest及び起業家の事業支援プラットフォーム01Boosterのメンターをやってますし、スタートアップ界隈では最近メンタリングという言葉もよく聞くし、コーチとメンターをごっちゃにしているように聞こえることもあって、「メンターとコーチの違いって何だろう?」と考えてます。
英語のサイトも日本語のサイトも、メンターとコーチの違いについて書いてあるものはありますが、私的にはしっくりこなかったので無視します(笑)。
まずは、メンターは人生含むその道の先輩で、持てる知識や経験からアドバイスをするのに対し、コーチは必ずしもその道の先輩でなくても良く(ラグビーやってなくてもラグビーのメンタルコーチできます)、原則アドバイスはしないことは違いでしょうか。
また、メンターは「こっちの方がいいんじゃないか?」と方向を指し示すのに対し、コーチは「あなたはどっちの方に行きたいの?」を引き出すことに注力します。メンターは目上の立場、コーチは横の関係、とも言えるかもしれません。
私はメンターの立場の時は通常のコーチングの時よりもアドバイス風味を強くしてます。コーチングをする時には、求められない限りアドバイスをしないようにしていますが、メンタリングの時には自分からアドバイスすることもあります。
いずれにしても、メンターもコーチもその方の応援者であることは間違いないので、どっちも上手に活用したらいいと思います。両方いるのが理想だと思います。メンターからもらったアドバイスを参考にして、自分の軸を持ちながらやっていくためにコーチと対話をした上で自分の考えや気持ちを明確にして意思決定する、理想ですね~。
今日はこんなとこで。
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